看護補助者
療養介助員
私達療養介助員は、患者さんの気持ちを汲み取り少しでも豊かな暮らしを送って頂けるように日々のケアを行っています。
3・5病棟の患者さんの多くは人工呼吸器を使用され、自分の意思や感情を他者に伝えることが難しく、私達は透明文字盤を使ってコミュニケーションを図り、ほんの少しの反応を読み取り、時には患者さんの立場になって考え行動します。入職をしたばかりの頃は、初めての経験も多く、戸惑いや不安もありましたが、経験を積み重ねていくと共に患者さんとの関わりを通して、一人ひとりの個性を知り、その人に合わせたケアを少しずつ提供できるようになりました。また療養介助員の仲間はもちろん看護師、看護助手、そして他部門の職員ともいろいろなことを話し合いながら協力し合って活動しています。
もっと患者さんの病気・病状を理解し、患者さんの状態に配慮した細やかなケアができるようになりたいと考えています。そして、患者さんの人生に寄り添いながら安心、安全な療養生活が提供できるよう努めていきたいと思います。
療養介護員検討委員会の一場面
マッサージ
四季を感じる環境づくり
看護助手
春夏秋冬 -季節の移ろいを感じる心を大切に―
私は、神経筋難病病棟で看護助手として勤務しています。この病棟で療養されるほとんどの患者さんは、人工呼吸器を装着されており、ご自分で言葉を話されたり、体を動かすことが難しく、日常生活のほとんどを看護師や療養介助員の介助を得ながら、過ごされています。私たち看護助手は、ベッドサイドに置かれているケアに必要な物品などを配ったり、吸引ビンを交換したり、お食事を配膳するために、患者さんのお部屋に入らせて頂きます。
その時に心がけていることは、一人ひとりの患者さんに、笑顔で挨拶をして、ひとこと言葉をかけることです。例えば、ご家族の面会があった時には、「今日は、娘さんが来てくれたのですね。」と声をかけると、わずかに表情を緩ませて笑顔で返してくれます。また、クリスマス聖歌隊などの催しがあった時には、「今日は、聖歌隊が近くまで来て、クリスマスの歌を歌ったり、ハンドベル演奏してくれて、よかったですね。オペラ歌手の歌声は、きれいな声でしたね。」と声をかけると、「瞬き」をして返事をしてくれます。患者さんが楽しい時間を過ごせたことを、私もよかったなぁと思います。
私たち看護助手は、直接患者さんのケアに関わることは少ないのですが、患者さんの嬉しそうな表情を見ると、私も嬉しくなります。そう思うと、患者さんが気持ちよくケアが受けられるように、看護師や療養介助員がケアしやすいように、ベッド周囲の物品を整理整頓しておくことも、大切な役割だと思っています。そして、季節の催しや飾り付けを通して、患者さんと一緒に、季節の移ろいを感じられる心を大切に、これからも頑張っていこうと思います。
看護クラーク
看護クラークは、病棟・外来・看護部長室で勤務しています。私達病棟クラークの仕事は、入院患者さんのカルテ作成、Word・Excelを使ってパソコン入力、棚卸、物品の管理、電話対応、メッセーンジャー業務等多岐にわたります。医療・看護が行われている場所で仕事をするのは初めてであり、普段聞き慣れない医療言語はもちろん、さまざまな職種の人達が働いているので、最初は病棟のステーションにいるだけでとても緊張します。少しずつ物の位置や仕事を覚え、スタッフの顔を覚えていく中で、自分なりに考え・判断しながら行動できるようになってきました。もちろんわからないこと、迷った時は今でも聞いて、確認を徹底するようにしています。私達の仕事は看護の補助業務であり、患者さんにつながっていることを意識して、一つひとつ丁寧に取り組むように心掛けています。患者さんに直接関わる業務はありませんが、看護師・看護助手と協力しながら、少しでも患者さんのお役に立てることがうれしく、やりがいにもつながっています。
☆子育て中の人にとっては施設内の保育所を利用しながら、無理なく働き続けることができる環境があります。