院長あいさつ
令和8年4月

高松医療センター 院長 市原典子
平素より、当院の運営にご理解とご協力をいただきまして、心より御礼申し上げます。
私が令和6年4月に院長に就任いたしまして、早、2年の月日が経過しました。
医療環境が大変厳しい昨今、当院が地域の中で存続するためには、自院の立ち位置を見極め必要とされる病院になることが最も重要であると考え、この2年間、日々ブランディングに注力してまいりました。まず内部ブランディングとして、職員に当院の特徴や強みに気付いてもらうことで、誇りややりがいを持って働ける職場環境を醸成し、チーム医療の質向上・維持に繋げる。次に外部ブランディングとして、当院の特徴・強み・弱みを発信し、患者さんご家族、関連病院・施設、地域の方々に当院を正しくご理解いただき、当院の医療を必要とされている患者さんに、広く、質の高いチーム医療を提供することです。
当院は、常勤診療科が脳神経内科、呼吸器内科、一般内科、小児科の内科系4診療科と非常に狭い領域ではありますが、他の医療機関とは被らない国立病院機構独自の領域である神経筋難病、結核、重症心身障がい児/者等のセーフティーネット医療※を主軸に「香川県の難病相談支援ネットワークにおける神経筋疾患分野の拠点病院としての難病医療」「結核を含む呼吸器疾患に関する専門医療」「高齢者や障がい児/者にも優しい一般医療」を3つの柱として運営しております。
病院機能を特化したことによる強みは、①入院期間に制限を受けにくく、
療養介護・
医療型障がい児入所・
医療型短期入所
等の特殊な機能を有する病床、②セーフティーネット医療※に精通した医師とコメディカル、7:1の看護基準を満たす看護師、その他、療養介助員、児童指導員、保育士等のスタッフ、③長年培った、行政や地域との連携でおこなう在宅環境整備や多職種チームで関わる全人的医療、アドバンスケアプランニング等のノウハウです。これらの強みを生かし、急性期病院と地域の橋渡しとなる回復期医療、
在宅サポート入院・レスパイト入院・
医療型短期入所・
慢性期リハビリテーション入院(
パーキンソン病リハビリテーション入院・
包括的呼吸リハビリテーション入院)
など在宅療養を支える医療、重度の身体障がいをもつ医療的ケア児の成人への移行期医療、長期の入院治療を必要とする患者さんへの慢性期医療、癌や慢性疾患のターミナル患者さんの終末期医療を提供しております。
病院機能を特化したことによる弱みは、外科治療や救急受け入れが困難なことです。しかしこれについては近隣に9つの公的総合病院があるため、それらの病院と連携し助けていただきながら安心・安全な医療に努めております。
当院のビジョンは、高松医療センターが、患者さんやご家族、他施設の医療関係者の方々から信頼されるブランドとなり、地域の医療にとってなくてはならない病院であり続けることです。
今後も周辺の医療機関、行政、地域と連携を図りつつ、慢性疾患を持つ患者さんに質の高いチーム医療、患者さんに寄り添う医療を提供し続けてまいりますので、皆さま、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
- ※セーフティーネット医療とは:重症心身障がい、筋ジストロフィーを含む神経・筋難病、結核など、国立病院機構以外の医療機関ではアプローチが困難な分野の医療
