嚥下造影・嚥下圧検査
嚥下造影検査
方法
造影剤を入れた検査食を飲み込み、その過程をX線透視装置で撮影します。得られた動画を用いて、飲み込み(嚥下)の機能を評価します。
検査目的
ルーチン検査:健常人との比較によって障害の部位と程度を評価します。
嚥下食検査:嚥下機能に合った食形態を決定するために、数種類の検査嚥下食を用いて行います。
健常者の嚥下造影
食塊が咽頭に入る前にごっくんの反射がおこります。食塊は瞬時に食道に入り、咽頭内にのこらないのが正常です。
嚥下圧検査
嚥下圧検査とは、飲み込みにともなう各器官(軟口蓋、咽頭、食道入口部、食道など)の収縮を評価するものです。
方法
鼻から測定用プローベを入れ、レントゲンで位置を確認しながら食道入口部まで挿入します。何度か嚥下をすることによって嚥下圧を測定します。
検査目的
嚥下障害の治療法の選択や治療効果の判定に有用で、病態解明にも繋がります。
評価項目
各所の圧の値、圧発生のタイミング、食道入口部弛緩の有無とタイミング、を評価します。
咽頭収縮の直前に軟口蓋が収縮し、咽頭収縮と同時に食道入口部が弛緩するのが正常です。