気管支鏡検査紹介
気管支鏡検査の概要
当科では肺癌やびまん性肺疾患、肺感染症(抗酸菌を含む)などの診断目的に気管支鏡検査を行っています。呼吸器内科医師2名が日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医の資格を有しています。当院での気管支鏡検査は年間50例程度であり、その内容は観察、吸痰、気管支肺胞洗浄(BAL)、経気管支肺生検(TBLB)、肺抹消病変を中心としてガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)を用いた気管支擦過細胞診、経気管支生検(TBB)などを行っております。なお、検査は基本的に1泊2日のクリニカルパス入院で行っております。
ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)を用いた呼吸器疾患の診断
2009年よりガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)を導入し、診断精度を上げるべく努力しています。ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)は肺末梢病変の経気管支生検診断率の向上、肺末梢病変の超音波による質的診断を目的とします。気管支鏡より細径超音波プローブを専用ガイドシースから挿入、肺末梢病変をエコーで描出し、エコー所見を確認後、最適の生検部位を決定します。ガイドシースを留置したまま超音波プローブのみ抜去し、代わりにブラシ、生検鉗子により擦過、生検を行います。従来の透視のみを用いた方法と比較して病変のより正確な位置での生検が可能であり、出血時の対応が容易であること、エコー所見から良悪性の推定がある程度可能であることが利点で、診断率の向上につながります。
気管支鏡検査室
EBUS検査中
例CT
例細胞診